私は、小学校2年生のころから抜毛症がはじまりました。
最初のきっかけは、やはり、家にいることがつらく、当時ピアノを習っていたのですが、その練習を母に強制されることが本当にいやでした。
母はピアノの世界に進んでほしいと、思っていたようで、スパルタのように練習させられました。そのため、毎日学校から帰るのが辛く、できるだけ寄り道をしたりしていました。
母にある時気付かれて、「やめなさい!!」と怒られましたが、全然その後もやめられませんでした。
小学校4年生で転校したのですが、ここでかなり症状がかなり悪化し、だれがどう見てもおかしいとわかるような状態で、このときはすでに髪の毛のほうにも手が及んでいました。
小学校5年生で再び転校したのですが、今度は小学校の吹奏楽に入り、とても楽しく過ごせていたためか、一次的に治ったような感じで、髪の毛もきちんと生えそろっていました。
その後、中学でまた再発しましたが、高校に入ると、その3年間は全くと言ってよいほどピタリと抜くことがなくなりました。高校生活は今までで一番楽しかったです。
現在は20歳で大学3年生です。
某国立大学の医学部看護に入ったのですが・・・
ストレスが再び増え、今再び抜毛症が発症しています。
母にも「いい加減やめなさい!!!!こんないい大人になって。医療に携わる人間がこんなんでやってけるの!?あんたの気持ちが弱いだけだよ」と,よく頭ごなしに言われます。
もう何年も抜毛症と付き合ってきて、何度も母になぜやめられないのかと問い詰められてきましたが、まったくもって私の気持ちなど到底理解されていません。
私が「病気なんだから、病院に行く。」と言っても、「そうやって病気のせいにして逃げてるんでしょ?」とか言われます。
もう抜きたくない、もう絶対抜かない、と何度心に誓っても結局やめられません。
女の子は髪が命といわれます。私ももちろんかわいい髪型にしたいと思うし、きれいな髪になりたいと思います。
そんなことは十分わかっているのにやめられません。
大学の後期からはほぼずっと実習です。
泊まりがけでいくこともあります。
でも、こんな髪の毛の状態を友人に見せられるはずがありません。
普段は髪をあげて、なんとか地肌を隠せるように髪型を工夫していますが、外泊の際は夜寝るときなど、そんなことしてられません。
さらに、今私には去年から1年以上付き合っている彼がいます。
大好きな彼をがっかりさせたくなくて、ずっと抜毛症を早く治さなきゃと思いつづけているのですが・・・
こんな人は私くらいなんだろうな・・・とずっと思っていました。
小学校から中学校くらいの年齢では一次的に抜毛症がおこることはけっこうあります。(大学で勉強しました)
しかし、私のように大人になってまでつづく人はきっと、ほとんどいないのだろうなと思っていました。
また、成人での抜毛症は治りにくいと言われています。
このことを知ったとき、私はとてもショックを受けました。
でも、今日ここにいるみなさんのメッセージを読んで、私だけが抜毛症に悩んでいるわけではないこと、医療の道にすすんだからといって完璧な人間になるわけではなく、あくまで人間は人間であること、そして、ここにいるみなさんと一緒にがんばろうという勇気をもらいました。
これでも、私は看護学を勉強している人間です。患者さんの心のケアについても、勉強しています。
一緒にお互いを支えあいながら、がんばっていきましょう☆
ここにいるみなさん、ありがとうございます。 |
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