私は現在専ら早期退院を目指して看護をしています。ほとんどの人が無気力状態で入院してくるのですが、病状が落ち着くとやはり社会復帰を考えますね。いろんな道はあり、それがご本人の気持ちにそぐわない事も多々ありです。薬で軽い躁状態になっていればなおさらですね。そのへんの調整をつけるのも精神科看護師のお仕事です。ほとんどの病院ではPSWがパンフレットや情報を家族に渡して「はい、行って手続きしてきてください」なんですが。私の場合は必ず同行するようにしています。現実を見ないと退院後が心配ですから。退院したけど、すぐ入院なんてことは以前の職場では日常茶飯事でした。
今の方法を導入してから(もちろん上司の許可を得て)患者さんや患者さんのご家族、意思、ケースワーカーその他もろもろの良い人間関係が構築されるようになりました。医師も精神科看護師の役割を理解してくれて、積極的に参加してくれます。昨日は「ここの病棟はレベルが高いね」と、院長直々に婦長と私にお褒めの言葉を頂きました。ワーカホリックの私はどうやら軽躁状態のようです。身体合併症病棟からの完全な退院は難しいと言われています。身体が治れば、精神症状が悪化して精神病棟に転棟というのが今までのパターンでした。それは家族のない人、または生活保護を受けていることがネックになっていて、医師も看護師もワーカーもバラバラになってしまっていたんだと思います。タイミングを逃さず医療チーム全員を巻き込んで患者さんの生涯の居場所を提供する喜びを共に分かちあっています。ウツウツになっても、あきらめないぞお! |
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