いのたま こころの便利帳

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参考になる本とサイトを集めました。ほとんどが私の勉強用です。ブックマークと書棚の一部公開(?)です。


● 精神医学全般
精神医学全般について解説した入門書は何冊もあるが、私が重宝しているのは2冊。サイトは3ヵ所紹介します。
【書籍】
『こころの健康百科』 大塚俊男・上林靖子・福井進・丸山晋編 弘文堂
解説が丁寧。4500円と高めだが、700頁の分厚い本。しかも3段組。情報量はかなり多い。

『精神医学ハンドブック』 小此木啓吾・深津千賀子・大野弘編 創元社
帯コピーは「臨床心理士、精神保健福祉士の資格試験に必携の一冊」。基礎的な知識を持つ人向き?

【サイト】
Dr林のこころと脳の相談室
 →http://www.so-net.ne.jp/vivre/kokoro/index.html
うつ病、精神分裂病、PTSD、自律神経失調症など幅広く解説。

ヤダリンの精神科Q&A
 →http://www2.cc22.ne.jp/~hiroki/
地元では有名な病院の勤務医のサイト。精神医療の現場が伝わってくる。

北里大学電子教科書精神医学編
 →http://bme.ahs.kitasato-u.ac.jp:8080/docs/qrs/psy/
書店で買うと何万円?10万円以上?の代物。とっつきにくいが、知っておいてソンはない。

● 統合失調症(精神分裂病)
わかっているようでわからないのが統合失調症だと思います。私も誤解をたくさん持っていました。
【書籍】
『分裂病がわかる本』 E・フラー・トーリー著 日本評論社
自分には統合失調症の知識は皆無だった、と認識させてくれた一冊。良書です。

『分裂病の・娘の・記録』  佐々木章一著 晩聲社
男やもめの父親と30代の娘の生活記録。小津映画を思い出すのは私だけ?

【サイト】
統合失調症はどんな病気?
 →http://www.med.net-kochi.gr.jp/seishin/bunretsu/index.html
高知県立精神保健福祉センターによるミニガイドシリーズその1。簡潔でわかりやすい。

「統合失調症」メーリングリスト
 →http://human.kdn.ne.jp/
MLだが、ホームページのコンテンツが豊富。登録件数300件以上のリンク集は検索できる。

● うつ病・躁うつ病
うつ病、躁うつ病、気分変調症(抑うつ神経症とも言われる)を総合して、「気分障害」「感情障害」といいます。それぞれ似て非なる病気です。躁うつ関係サイトには、かなりリンクしているので、リンク集も参考にしてください。
【書籍】
『軽症うつ病』 笠原嘉著 講談社現代新書
わかりやすい入門書。「軽症」とあるが、うつ病全体について解説してある。

『躁うつ病を生きる』ケイ・ジャミソン著 新曜社
著者はアメリカの高名なセラピストで、若い頃に躁うつ病を発症。躁うつ病の当事者の間ではバイブル的な本。

【サイト】
うつ状態・うつ病とは?
 →http://www.med.net-kochi.gr.jp/seishin/utsu/index.html
高知県立精神保健福祉センターのミニガイドシリーズその2。簡単だが、さすがツボがハマっている。

躁うつ病のホームページ
 →http://square.umin.ac.jp/tadafumi/
専門医のサイト。一般向けのページと、医師・研究者向けのページがある。

● 神経症・パニック障害
最近は「不安障害」ともいいます。パニック障害、強迫性障害、対人恐怖、広場恐怖、転換性障害(ヒステリー)等が含まれます。PTSDは下記を参照してください。
【書籍】
『不安症の時代』 不安・抑うつ臨床研究会編 日本評論社
神経症の入門書。薬物療法や認知療法を紹介している。執筆陣は精神科・心療内科の専門医と臨床心理士。

『精神科に行こう!』 大原広軌著 藤臣柊子マンガ 情報センター出版局
ある日突然パニック障害に襲われた元編集者のユーモアあふれる回復への記録。

【サイト】
心身症のお話
 →http://www.biwa.ne.jp/~susumu55/index.htm
心療内科医のサイト。過呼吸症候群、過敏性腸症候群、パニック障害の解説、治療について。

赤坂クリニック
 →http://www.gld.mmtr.or.jp/~panic/
パニック障害の治療で有名なクリニック。解説、自己診断コーナーあり。

● PTSD(外傷後ストレス性障害)
PTSDは神経症性障害に分類されますが、別個に項目を設けました。
【書籍】
『心的外傷と回復』 ジュディス・ハーマン著 みすず書房
レベルが高いが(お値段も高い)、やはりこの本を読まなければ!! 翻訳は中井久夫先生。

『PTSD 人は傷つくとどうなるか』 加藤進昌・樋口輝彦/不安・抑うつ臨床研究会編
PTSDの入門書。執筆陣は、PTSD治療・研究の第一人者。

【サイト】
Dr林のこころと脳の相談室
 →http://www.so-net.ne.jp/vivre/kokoro/index.html
前出だが、わかりやすい。チェックリストあり。

PTSD(心的外傷後ストレス障害)のページ
 →http://www.sohot.gr.jp/~ptsd/top.htm
当事者のサイト。薬物療法、TIF療法、EMDR等、自身が受けてきた治療法が述べられている。

● パーソナリティ障害
パーソナリティ障害の概念は難しく、“簡単な解説”は成立しえない。みなさんが人格障害について読む時は、このことを頭の隅っこでいいから入れていただければ幸いです。決して自分や周囲の人に当てはめないでください。
【書籍】
『境界例』  河合隼雄・成田喜弘編 日本評論社
今の日本の治療の状況がよくわかり、入門書としてはベストかも。

『思春期病棟の少女たち』 スザンナ・ケイセン著 草思社
映画「17歳のカルテ」の原作。

【サイト】
サイコドクターあばれ旅
 →http://member.nifty.ne.jp/windyfield/
「都市伝説・黄色い救急車」で知られる風野春樹医師のサイト。考察が深い。

境界例と自己愛からの回復
 →http://homepage1.nifty.com/eggs/index.html
当事者のサイト。コンテンツがとにかく充実。専門家の間でも評価を得る有名処。

● アルコール依存症
【書籍】
『アルコール依存症治療・回復の手引き』 高木敏・猪野亜朗監修 小学館
数少ないアルコール依存症の入門書。治療から周囲の対応、自助グループまで網羅。編集者がアルコール依存症回復者。

【サイト】
アルコール依存症について
 →http://www.pref.saitama.jp/A04/BI00/seishin/bean/bean.htm
埼玉県立精神保健総合センターの「悩みの豆知識」のコーナー。

アルコール依存症 -ひとかぞくしゃかい-
 →http://www.med.net-kochi.gr.jp/seishin/alcohol.html
高知県立精神保健福祉センターによる解説。

AA(アルコホーリック・アノニマス)Japan
 →http://www.cam.hi-ho.ne.jp/aa-jso/
自助グループの活動を促すAA日本ゼネラルサービスオフィスとAA出版物による情報提供。

アルコール問題全国市民協会(ASK)
 →http://www.ask.or.jp/
ASKはアルコール問題関連の予防を目指すNPO(特定非営利活動法人)。

高知アルコール問題研究所
 →http://www.kochi-al.org/
断酒会の発祥の地、高知からアルコール問題を考える。国内外の関連サイトへのリンクが充実。

● 薬物依存
【サイト】
薬物依存とはどんな病気?
 →http://www.med.net-kochi.gr.jp/seishin/yakubutsuizon/index.html
高知県立精神保健福祉センターの、精神分裂病、うつ病に続くミニガイドシリーズその3。

赤城高原ホスピタル
 →http://www2.gunmanet.or.jp/Akagi-kohgen-HP/
薬物依存、アルコール依存症など嗜癖問題に力を入れる赤城高原ホスピタルのホームページ。

セルフ・サポート研究所(SSS)
 →http://www.kiwi-us.com/~selfss/
嗜癖問題(とくに薬物依存)に悩む人と家族の相談室。NPO(特定非営利活動法人)。

● 番外編
【書籍】
『憑依と精神病』 高畑直彦・七田博文・内潟一郎著 北海道大学図書刊行会
アイヌ文化やイタコについても記述がある。“オカルト的”とされる事象と精神医療との関係には、 前々から興味を持っている。文化人類学的あるいは民俗学的な考察も好きなのです、本当は。

『精神医療の一つの試み』 島成郎著 批評社
著者は沖縄で臨床に勤しむ医師。返還前、返還直後の沖縄は、精神医療においても日本でもアメリカでもなかった。沖縄の特殊な事情から“本土”の矛盾も浮かび上がる一冊。

● おまけ
【書籍】
『精神科ポケット辞典』 加藤正明・保崎秀夫・三浦四郎衛・大塚俊男・浅井昌弘編 弘文堂
『DSM−IV 精神疾患の分類と診断の手引』 医学書院
『ICD−10 精神および行動の障害 臨床記述と診断ガイドライン』 医学書院

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