ガンで入院していた父が話していた
3ヶ月半の人の帰り
それには3種類あるらしい
一つは完治して笑顔で帰る人
一つは別の病気を併発し、仕方なく帰る人
一つは霊柩車に乗って、家族が泣きながら帰る人
父は2番目の帰り
放射性肺炎をどうにかしないと
ガンの治療が出来ないから
それも辛いけれど
霊柩車に乗った人は
どんな思いでいるのだろう
治す為に訪れた地で
息を引き取るなんて思わなかっただろう
それでも毎日
繰り返されていたという
本気で病気と闘うために
いろんな帰りを強いられながら
私にはどんな帰りが待っているのだろう
ちゃんと完治するのか
中途半端に回されるのか
それとも 命を失ってしまうのか
わからないけれど
それでも今は
生きて行こうと思う |
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